介護職に限らず「転職に失敗した!」と感じる方は数多くいるようで、2018年にマイナビにニュースが転職経験のある341人に「転職は成功だったと思いますか?」というアンケートを行ったところ、30.8%の方が「失敗」と回答しています。(マイナビニュース「転職経験者に大調査! あなたの転職は成功? それとも失敗?」)
介護職が転職で失敗したと感じるのは主に2種類。
「介護職に転職したことが失敗」と「働く事業所選びに失敗」です。
今回はそれぞれのタイミング別に、介護職が転職する際に失敗しやすいポイントを、対策法と共にお伝えします。
介護職に転職したことで感じる失敗
主に他業種から介護職に転職した際に、介護職を選んだこと自体が失敗だと感じる方も少なくはないようです。
身の回りに介護される家族や親戚などがいない限り、実際に介護士が働く現場を見る機会はないですよね。
そのため、介護職がどういった仕事なのかよく分からないままに転職した方も多く、そこから失敗だったと感じてしまうことも。
具体的にどういった失敗が多いのか見ていきましょう。
1.思っていたより体力・精神的に辛い
介護職で介護をするのと、自分の祖父母を手伝うのとでは大違い。人によって要介護度も違いますし、性格も様々。
ちょっとしたことで機嫌をそこねてしまったり、介護されることを嫌がる方もいます。
利用者が気持ちよく介護サービスを利用できるように考えながら対応することが必要。
そのため、思っていたよりも精神的に辛いと感じてしまう方もいるようです。
また、相手にするのは介護が必要な老人や障害を持っている方がほとんど。
力任せに何でもかんでもやってしまってはいけません。
微妙な力加減や慣れない体勢に、初めのうちは慣れず、毎日筋肉痛といった介護士も。
精神面・体力面どちらも、慣れや自分なりのやり方を見つけることで解決できる可能性があります。
同じ利用者と何度も接するうちに信頼関係が産まれ、会話やコミュニケーションが楽しめるようになったり、その人に合った力加減や介護の仕方に工夫ができるようになります。
最初のうちは思い描いていた仕事とのギャップを感じることもあると思いますが、仕事に慣れてくることで解決する場合がほとんどです。
2.未経験OKなどの条件面だけで決めてしまった
介護業界はどこも人手不足。
そのため、未経験や無資格でも初めからある程度の年収が確保されていたり、良い条件で求人が出されている場合があります。
転職先がなかなか見つからず、仕事内容もよく分からないまま介護職に決めてしまったという方も少なからずいます。
「未経験者OK」「楽しんで仕事できます」といった文言に惹かれて入ったものの「実際には覚えることが多く、楽しんで仕事する余裕なんてなかった」ということも。
どんな仕事でも初めのうちは覚えることがいっぱい。ですが、前知識があるのとないのとでは大違いです。
応募する前に、自分が働こうとしている職場はどういった職種なのか、日々の業務はどういうものなのかを知っておくことが大事。
条件面ばかりを気にするのではなく、実際に職場見学や業務内容の質問をしっかりとしておくことがオススメです。
働く事業所選びで生じる失敗
介護サービスの需要が高まっている中で、新しい事業所もたくさん増えてきています。
元々介護事業を行っている所もあれば、飲食業など他業種からの参入も多く、事業所によって待遇面や業務の流れも大きく違います。
介護職の転職で事業所選びは非常に重要なのですが、そこで失敗してしまうケースも。
自分に合う合わないだけでなく、中にはブラックと言われる事業所も少なからずあります。
事業所選びに失敗しないためにはどうすればいいのか、実際に失敗例を見ていきましょう。
1.実際の雇用条件が面接時と全然違った
通常は「労働条件通知書」などを用いて雇用契約するのが一般的ですが、中には口頭だけで終わらせてしまう事業所もあります。
書面が残っていないと、面接時に聞いていた時給と違う、残業なしだと聞いていたのに日常的に残業させられるといったこともしばしば。
人手が足りていないことを理由に、シフトの調整が希望通りにいかなかったり、有給休暇をなかなか使わせてもらえないといった話もよく聞きます。
労働条件通知書はパートでも正社員でも明示することが法的に義務化されているものですので、必ず発行してもらうようにしましょう。
労働条件通知書には、労働契約の期間・就業場所・業務内容・始業/終業時刻・休憩時間・休日/休暇・賃金の計算方法/締日支払日・解雇を含む退職に関する事項を記載する必要があります。
書面で通知してもらうことで、言った言わないなどの相違が無くなります。
通常、労働条件通知書は入社日に渡されることになっていますが、最近では内定時点など早めに渡す事業所も多くあります。
依頼しても書面を出さないといった場合は、ブラックである可能性も高いので、面接時に労働条件通知書がいつ頃発行されるのか確認してみるのもおすすめです。
2.教育環境が整っていない
介護業界はどこも人手不足。そのため、未経験から介護職になる方も大勢います。
人手が足りていないため、未経験でもすぐに現場での業務に就くことも多いのですが、先輩たちも自分の業務に精一杯で新しく入ってきた人に色々と教える余裕が無いといった状況も。
教育環境が整っている事業所の場合は、新人のためのマニュアルがあったり、初めのうちは教育担当がついて一緒に業務を行ったりすることもあるのですが、そこまで手が回らないといった事業所が多いというのが現状です。
マニュアルがなくても、何か分からないことがあった時に聞きやすい職場であるかどうかも大事なポイント。
教育が行き届いておらず、業務で失敗してしまうのは利用者に迷惑をかけてしまうことに繋がります。
未経験の方は特に、面接時どういった教育体制なのかを詳しく聞いてみると良いです。
3.人間関係のトラブル
介護職は圧倒的に女性が多く、その年齢層も20代から60代と幅広いです。
現場で実際に聞かれるのが、年齢差があるスタッフ同士の言葉遣いや態度から生じるトラブル。
年齢が下でもキャリアや立場が上になることは多々あること。
特に介護業界は新卒で入社する人に比べて、ある程度年齢を重ねてから初めて介護業界に入ってくる人の方が多く、20代の正社員が年上のパート職に指示をするといった状況は、どこの事業所でもよく見られる光景です。
これは介護職に限らず、どんな業種でも起こりうることなので、受け入れることが大事なのですが、人間同士のことですから難しい部があるのかもしれません。
和気あいあいとスタッフ全員が楽しく働いている事業所も多くありますので、できれば事前にどういった状況かを把握できるといいですね。
転職サイトを活用して失敗を回避しよう!
介護職に転職したことで感じる2つの失敗は個人が気を付け、行動すれば解決できる可能性が高いですが、働く事業所選びで生じる3つの失敗についてはどうでしょう?
入社日に労働条件通知書を出してもらったものの、面接時と言っていることが違ったりすることや、前もって職場見学いった時だけスタッフ同士が仲良く装っていたりすることもあるかもしれません。
そんな時は、転職サイトのコンサルタントに任せてしまえばOK。
介護職専門の転職サイトには、数多くの転職をサポートしてきた転職コンサルトが在籍しています。
転職コンサルタントはサイトに無料登録することで、専任担当がついてくれるところがほとんど。
転職コンサルタントに任せることで、今まで上げてきた様々な問題も簡単に解決できます!
1.雇用条件の確認や交渉は全てお任せ!
雇用条件の確認だけでなく、条件交渉ともなると自分ではなかなか行いづらいですよね。
ですが雇用条件で少しでも妥協してしまうと、せっかく転職しても長く続けられない可能性が。
転職前に雇用条件をしっかりと交渉し、確認しておくことは転職を成功させるのに必要不可欠。
転職コンサルタントは転職希望者の希望と事業所の状況を踏まえた上で、転職希望者に代わり、しっかりと条件交渉や確認を行ってくれます。
2.事業所の内情を教えてくれる
転職コンサルタントは数多くの転職に携わっています。
転職をサポートする際、元々いた事業所がどういった状況だったか、新しく転職した先の事業所ではどういった状況かを全て把握しているのです。
そのため、転職しようと検討している事業所の人間関係や教育体制についての情報をすでに持っている可能性が高いうえ、実際に事業所を訪問し現状を視察してきてくれますので、自分で事業所見学などを行えない場合でも安心です。
また、前もって事業所見学を行いたい場合も、日程調整や見学同行などを行ってくれるので心強いですね。
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