まだまだ若手!?未経験の30代が介護職への転職に成功するために必要なこと

介護士のメリット 介護士

一般的に30代から未経験の職場に転職するのは難しいと思われるかもしれませんが、介護職の平均年齢は46.8歳(介護労働安定センター H30年度介護労働実態調査より)と比較的高く、30代はまだまだ若手の分類
ですが介護業界には他業種とは違った注意点も多くあり、他業種から転職する際にはその違いに戸惑うことも…。
30代で介護職に転職しようと考えている方は、しっかりとその注意点を理解してから転職活動していくことが必要です。

そもそも30代から未経験で介護職に転職できるの?

他業種の場合、30代から転職活動となると、かなりハードルが高く感じられるかもしれません。
ですが介護職は30代、40代から転職する方が多く、他業種に比べて求人を見つけやすくなっています。
理由としては介護業界が常に人手不足状態が続いていること、職員の平均年齢が高く、体力的にまだ余裕のある30代は重宝される可能性が高いからです。

必要な資格や経験は?

悩む初心者介護士

介護職には「介護職員初任者研修」「介護福祉士」といった資格もありますが、未資格でもOKな求人は多数あります。
また、未経験よりも経験者が優遇されるのはもちろんですが、未経験でもOK。
実際に介護転職サイト「きらケア」で検索を行ったところ、未経験可の正社員募集は全国で3000件を超えていました(2020年6月現在)。
働きながら資格取得やキャリアアップを目指せる職場も多くありますので、無資格・未経験でも安心です。

職歴なし・ブランクありでも大丈夫?

女性に多いのが結婚を機に仕事を辞め、子育てが落ち着いたのでそろそろ外で働きたいと考えるケース。
そもそも正社員で働いたことがないから職歴がない、10年以上外で働いていないという方も多く、パートでの働き口もなかなか見つからないといった声も。
いきなり正社員というのは、働く側からしても大変ですが、介護職にはパートや派遣など働き方にも選択肢があり、同じように子育てが落ち着いてから働き始めた方も多くいるため、職歴なし・ブランクありでも比較的採用されやすい傾向にあります。

注意点:介護職以外のキャリアや学歴は不要

未経験OK

正直なところ、介護業界に必要なのは学歴や介護職以外のキャリアではありません。
むしろその辺は不要です。
介護経験と介護資格が優先されるため、自分より年下の有資格者が上司になることは当たり前。
介護に対する思いと姿勢はもちろん、日頃の仕事内容が評価されます。
働きながら資格取得を目指し、介護業界の中でキャリアアップしていくことが必要です。

未経験の30代が働きやすい介護職の職場は?

未経験OKの正社員募集で求人数が多いのは「有料老人ホーム」「訪問介護」
一般的に老人ホームと呼ばれる施設にはいくつかの種類があります。
「有料老人ホーム」は民間が経営しており、提供するサービス内容ややり方なども企業によって様々。
「訪問介護」はその名の通り、在宅介護を必要とする利用者の自宅へ訪問し、介護サービスを行うもの。
それぞれどんな仕事内容なのか、詳しく見ていきましょう。

有料老人ホーム

老人ホーム

民間経営の老人ホームで、自治体から「特定施設入居者生活介護」の指定を受けているかどうかで「介護付き有料老人ホーム」と「住宅型有料老人ホーム」に分かれます。
食事、洗濯、清掃等といった基本的な生活支援は共通していますが、住居型は排せつや入浴といった身体介護は行いません
そのため、入居者が介護を必要とした際は、訪問介護などの外部サービスと契約し、訪問介護を受けながらホームで生活するといったスタイルになります。
最近では、住居型でも訪問介護サービスを併設し、利用者が介護サービスを受けやすい状態にしている施設も増えてきています。
有料老人ホームに応募する際は、介護付きか、住居型かを確認し、利用者にどこまで関わるのかをしっかり把握しておく必要があります。

訪問介護

ホームヘルパー

訪問介護は在宅介護を必要とされる利用者の自宅に訪問し、時間制で介護サービスを行います。
最近では自宅だけでなく、住居型老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅など、利用者が生活している施設に訪問するケースも増えてきています。
食事、洗濯、清掃、買い出し等といった基本的な生活支援、食事介助、排せつや入浴といった身体介護などを行います。
基本的に介護職1人で訪問することが多いですが、サービス内容によっては2人以上で訪問することもあります。
特に自立が難しい利用者の入浴介助をする場合は入浴中の事故などを防ぐため、2人以上で訪問する場合がほとんどです。

30代から介護職を目指す人にオススメの資格

介護職にはいくつかの資格がありますが、その中には無資格・未経験でも取得できるものもあります。
未経験でも前もって資格を取得しておくことで、転職が有利になるだけでなく、手当など収入面のアップも期待できます。
食事介助、排せつや入浴といった、利用者に直接関わる身体介護を行うには介護職の資格が最低限必要。
もちろん転職後に取得することも可能ですので、介護職でのキャリアアップを目指している方は取得することをオススメします!

介護職員初任者研修

食事介助

介護職員初任者研修は介護職の基本となる資格です。
無資格の場合、利用者に直接関わる身体介護を行うことができず、働ける職場も限定されてしまうことに。
無資格で転職し、働きながら資格取得する方法もありますが、前もって取得しておくと転職先の幅が広がります。
介護の知識や理念を学ぶことができ、人間の体の仕組みや基本的な医療知識を学ぶことで、利用者の急な病気や怪我の応急処置や予防に役立てることができるのです。

受験資格は特にありません。
介護に関する130時間の講習を受け、1時間程度の筆記試験を受けることで取得できます。
費用は各研修実施校によって6~15万程度かかりますが、時期によってはハローワークの職業訓練で無料受講することも可能です。
だいたい3か月程度で取得でき、夜間受講や土日受講できる実施校もあるので、働きながらでも資格取得できます。

30代の未経験者が介護職の転職に成功する方法

30代の未経験でも介護職に転職できることは分かりましたが、せっかくなら自分に合った良い条件の職場に転職したいですよね。
ですが未経験の場合、自分で集められる情報も少なく、人脈もないため、なかなか求人先の評判や実情を調べたりすることができないのが歯がゆいところ。
そんな方でも介護職への転職を成功させる簡単な方法があるんです!

ポイントは「分からないならプロに丸投げ」

求人を紹介するコンサルタント

転職しようと考えている方なら、一度は介護職専門の転職サイトを見たことがあるのではないでしょうか?
転職サイトは求人情報を見るだけのものではありません。
介護職専門の転職サイトには転職のプロである転職アドバイザーが在籍しています。
転職アドバイザーは転職希望者の条件や希望を踏まえ、ピッタリの職場を紹介してくれるだけではありません。
これまでの膨大な転職データから求人先の評判や実情を調査してくれたり、面接の日程調整や対策も行ってくれます。
働きながら転職活動をする方や、ブランクのある方でも安心して転職活動が行えますね。